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不用品処分の際に、「売る」「譲る」「捨てる」を上手く活用する方法
引越しでは不用品が出ます。しかし、いざ処分するとなると、その方法が分からないという人は案外多いものです。
不用品の処分で困ったり後悔したりすることがないよう、ここでは、不用品処分方法の種類や、上手に不用品を処分するためのポイントなどをまとめています。ぜひ参考にしてください。
まずは、不用品には、具体的にどんな処分方法があるのかをご紹介します。その方法は実にさまざまですが、おおまかには「売る」「譲る」「捨てる」です。
不用品を売る
フリーマーケットで売る
公園やイベント施設などで開催されるフリーマーケットを利用する場合は、不用品を会場に持ち込み、欲しい人に直接売ります。売買がその場で完結するので、売ったお金をすぐ手にすることが可能です。また、リサイクルショップなどで値がつかないようなものでも、欲しい人さえいれば売れるというのも利点のひとつです。
ただし、売りたいものの元値に関係なく、かなり価格を下げなければ売れない傾向があります。出店料や交通費などの必要経費と差し引いて赤字にならなければ良い、といった程度の気持ちで利用するのが良いでしょう。
<有名なフリーマーケットの一例>
- 新宿中央公園フリーマーケット
フリマのメッカとも言われるほど人気で、東京ではおなじみのフリーマーケット会場です。 - 駒沢公園フリーマーケット
駒沢オリンピック公園で長年行われている、歴史あるフリーマーケットです。 - EXPOお祭り広場リサイクルフェア
岡本太郎の太陽の塔で有名な万博記念公園で行われる、関西最大級のフリーマーケットです。
ネットオークション・フリマサービスで売る
オークションサイトやフリマアプリなど、インターネットを通じて不用品の売買ができるサービスを利用すると、自宅に居ながら不用品を売ることができます。24時間いつでも売買できるので、時間に縛られずに済むのも魅力です。
しかし、これらのサービスでは、出品に必要な作業(会員登録・写真撮影など)や、品物の梱包・発送作業が生じるため、少々手間がかかります。また、買い手とのやり取り(質問やトラブルの対応)をネット上で行い、実物を見て売買しないため、入金や品物に関するトラブルが発生する可能性は、他の売り方よりも高めです。
<有名なオークションサイトの一例>
不用品買取業者に売る
リサイクルショップなど、不用品買取の専門業者に買い取ってもらう方法です。専門業者に売るメリットは、適正価格で買い取ってもらえる可能性が高いことです。不用品を店舗に持ち込むか、または、業者が提供する宅配買取や出張買取などのサービスを利用して売ります。
ブランド品やピアノなど、査定に専門知識が必要な不用品を処分する場合には、それらの買取に特化した専門業者を利用するよう注意してください。
<有名な不用品買取業者の一例>
不用品を譲る
友人・知人に譲る
不用品を必要とする人が身近にいれば、引越しの機会に譲ることも処分方法のひとつです。簡単に不用品を処分することができる上、友人や知人にも喜んでもらえるので一石二鳥です。
ただ、友人、知人に譲る場合に困ることは、取りに来てもらうのか、届けるのか、運び方です。運搬業者を利用するような大型家具の場合は、どちらが手配するのか、事前に確認する必要もあります。また、どちらが費用を負担するのかも併せて確認しましょう。
地域のボランティア団体や施設などに寄付する
不用品の処分方法として、寄付という方法もあります。ボランティア・福祉団体をはじめ、図書館、保育園や幼稚園、病院など、寄付先はさまざまです。不用品を寄付すると、一番必要としている人に譲ることができるため、不用品を最も有効な形で役立てることができます。
ただし、寄付を募っているものは、団体や施設によって異なるので確認が必要です。また、寄付できる不用品は、原則、誰がみても捨てるには惜しいもの(新品、またはそれに近いもの)に限ります。
リユース掲示板でもらい手を探し、譲る
リユース掲示板とは、譲りたい人、譲ってもらいたい人専用の掲示板です。自治体で運営しているリユース掲示板が有名ですが、スーパーやインターネットなどにも専用の掲示板があります。リユース掲示板の魅力は、無料で利用できること、貰い手を探す範囲を広げられることです。
ただし、掲示板によって、利用方法やルールが異なるため、必ず確認してから利用ください。また、初対面の人に譲ることになるため、トラブルにならないよう、貰い手との交渉は慎重に行いましょう。
不用品を捨てる
自治体に回収してもらう
不用品を「捨てる」場合、一般ごみ(不燃・可燃ごみ)、資源ごみ、粗大ごみとして自治体に回収してもらう方法があります。自治体で回収してもらうと、一般・資源ごみは無料、粗大ごみでも安価で捨てることができます。たとえば、大型家具の処分費用の相場は、粗大ごみで1,000円程度、不用品回収業者で5,000円~8,000円程度です。無料回収を行っている不用品回収業者もありますが、これは不用品が再利用できる場合に限るので、それ以外の不用品は、自治体に回収してもらうのが一番安上がりです。
ただし、自治体に回収してもらう場合には、指定のごみ収集所まで不用品を運ばなければならないため、大型のものや重量のあるものは運搬が大変です。また、自治体では回収できない品目がいくつかあるので注意が必要です。たとえば、家電リサイクル法対象家電(エアコン・洗濯機など)やパソコン、バイク、耐火金庫などは、自治体以外の窓口や販売店などに回収を依頼することになるので注意してください。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者を利用して不用品を捨てる場合、家まで取りに来てもらえ、不用品の運び出しや、一度に大量の不用品を引き取ってもらえるなどのメリットがあります。また、自分の都合に合わせて不用品を回収してもらえます。急な回収依頼でも対応してくれる業者が多く、手間無く、素早く不用品を処分できるのが魅力です。
しかし、自治体に回収してもらうよりも費用は高くなります。また、無許可で営業しているような質の悪い業者がいるため、業者選びには充分注意が必要です。不用品回収業者を利用する際は、必ず「一般廃棄物処理業」の許可を得ている業者を確認するようにしてください。
引越し業者に回収してもらう
引越しでは、大量に、そして、大型の不用品が出ます。そのため、多くの引越し業者では、不用品回収のオプションサービス(有料)を用意しています。見積もり時に回収を依頼しておくと、引越し作業と同時に不用品回収をしてくれます。引越しの依頼と、不用品処分の手配が一度で済むので、手間がかからず便利です。
ただし、引越し業者の不用品回収には予約が必要なので、業者側が把握していない不用品の回収については、対応できない可能性があります。引越し当日になって処分したい大型の不用品が出てしまった場合、回収するのに高額な追加料金が必要になったり、回収を断られたりすることがあります。
不用品回収に対応している引越し業者
不用品回収に対応している引越し業者を、一部ご紹介します。引越し業者では、不用品を有料で回収するのが一般的ですが、稀に無料回収や買取を行っている業者もあります。以下にいくつかまとめたので、引越し業者を選ぶ際には、ぜひ参考にしてください。
<不用品回収に対応している業者の一例>
- 引越しのプロロ
生活ごみや危険物を除く、不用品全般を有料で回収してくれる。 - アーク引越センター
家電や家具を中心に、有料で不用品の回収を行っている。 - カルガモ引越センター
家具・家電機器・日用品・衣服などの回収を、良心的な価格で行っている。 - ハート引越センター
比較的新しいもの、傷や汚れのないものなどは、一部無料回収が可能。 - アップル引越センター
大手リサイクル会社と提携。買取、または無料で不用品を回収してくれる。 - メリー引越サービス
古物商の免許を保有する引越し業者。買取、または無料で不用品を回収してくれる。 - サカイ引越センター
自社で不用品の宅配買取を行っている。送料・査定料・宅配キットは無料。対象となる不用品は、宅配キットに入るものに限る。
※無料で回収できないもの、または買取ができないものについては、有料で回収を依頼できる。
不用品をお得に処分するための3ステップ
不用品、特に大型家具・家電や、耐火金庫などの特殊なものを「ごみ」として処分する場合には、必ず処分費用がかかります。不用品の中には、お金をかけずに処分できる、もしくは、売ることができる場合があるため、安易に処分費用を掛けて捨ててしまうのは非常にもったいないことです。
捨ててしまったことを後悔する人も多いので、ここでは、少しでもお得に不用品を処分するための手順をご紹介します。
ステップ1:不用品はまず売れるか試す
引越しで不用品が出たら、まずは売ることを考えてください。不用品の処分は手間がかかるため、引越しが決まったらすぐに処分するものを決めることが大切です。
オークションやフリマで売る場合は、売れるまでに時間がかかる傾向があるので、引越し日までに1ヶ月以上ある場合に利用してください。また、極力手間をかけずに売りたい、あるいは引越しまでにあまり時間がないといった場合には、買取業者の利用をおすすめします。
ステップ2:売れないものは、業者に無料で引き取ってもらう
売れなかった不用品は、無料で引き取ってくれる業者を探してください。ステップ1で買取業者を利用した場合、買取ができない不用品を無料で引き取ってくれる場合もあります。他で売ったり譲ったりする予定がなければ、そのまま引き取ってもらいましょう。お金をかけて不用品を処分するよりはお得です。
ステップ3:業者に引き取ってもらえないものは、貰い手を探す
業者で引き取ってもらえない不用品は、捨てる前に貰い手を探してください。貰い手が見つからなければ、その不用品は「ごみ」なので捨てるしかありません。
大型、あるいは特殊な不用品の場合は、引越しの2週間前までに貰い手を見つけて下さい。見つからない場合は、粗大ごみの予約や専門業者の手配など、捨てるための準備を始めてください。
貰い手へ渡すときに運送費がかかる場合は、どちらが負担するかなどを確認しておきましょう。
不用品処分の費用相場
ここでは、引越しを機に処分を決める可能性が高い家具や家電の処分費用の相場をご紹介します。
エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の処分費用相場
家電4品目と呼ばれる家電は、家電リサイクル法に基づき、リサイクル料と運搬費を支払って処分します。処分方法は、自治体の指定取引場所へ直接持ち込むか、購入店・リサイクル協力店・不用品回収業者に回収を依頼するかです。
それぞれの費用相場は、以下をご覧ください。
指定取引場所へ持ち込み | 購入店・リサイクル協力店 | 不用品回収業者 | |
---|---|---|---|
エアコン | 972~2,041円 | 2,000~12,000円 | 5,000~15,000円 |
テレビ | 1,836~3,688円 | 2,500~6,500円 | 5,000~10,000円 |
冷蔵庫・冷凍庫 | 3,672~6,037円 | 4,500~9.000円 | 6,000~12,000円 |
洗濯機・洗濯乾燥機 | 2,484~3,310円 | 3,500~6,500円 | 6,000~12,000円 |
※ここに記載した費用は、指定取引所へ持ち込む場合はリサイクル料のみ、購入店・協力店ではリサイクル料と運搬費を含む。不用品回収業者は、リサイクル料と運搬費と出張料(または基本料金)を含む。
※エアコンを処分する場合、取り外し作業の有無で料金がかなり変わる。取り外しにかかる費用は、5,000~8,000円程度。
パソコンの処分費用相場
パソコンは、小型家電リサイクル法に基づき、リサイクル料を支払って処分します。回収依頼先は、メーカー・パソコン3R推進協会・販売店・不用品回収業者のいずれかです。おおまかな料金相場については、以下の通りです。
メーカー・パソコン3R推進協会 | 販売店・不用品回収業者 | |
---|---|---|
・デスクトップパソコン本体 ・ノート型パソコン ・ディスプレイ(液晶・CTR) ・ディスプレイ一体型パソコン |
1台につき0~5,400円 | 0~10,000円 |
※ここに記載した費用は、メーカーあるいはパソコン3R推進協会はリサイクル料のみ、販売店や不用品回収業者は、リサイクル料と運搬費と出張料(または基本料金)を含む。
※デスクトップパソコン本体とディスプレイはそれぞれで1台と数える。セットでも、1台ごとにリサイクル料が必要となるので注意(無料回収の場合を除く)。
家具・小型家電の処分費用相場
家電4品目やパソコン以外の家電、家具を処分する場合には、おおむね、以下のような費用相場です。
自治体(粗大ごみ) | 不用品回収業者 | |
---|---|---|
小型家電 (炊飯器・電子レンジ・掃除機など) |
200~1,000円 | 4,000~6,000円 |
家具全般 | 200~3,000円 | 3,500~15,000円 |
※ここに記載した費用は、自治体(粗大ごみ)は手数料のみ、不用品回収業者は、リサイクル料と運搬費と出張料(または基本料金)を含む。
※大型家具の場合、解体が必要な場合は、別途解体費用がかかる可能性がある。ただし、自治体に解体を依頼することは不可。
まとめ
不用品の処分は、引越し当日までに不用品処分をする時間に余裕がある場合、できる限り「売る」のがおすすめです。自分にとってはごみ同然でも、誰かにとっては必要なものかもしれません。次に、売れなかったものは、譲ってくれる人を探してください。貰い手がいなければ、捨てるしかないので、処分した後で「ああしておけばよかった」と後悔することも少なくなります。
捨てる場合は、不用品によって方法や費用が異なるので事前に確認しておきましょう。
スムーズに引越し準備、作業をするためには、不用品の扱い重要なポイントです。