車両 | 荷物の引越しノウハウ

車両

車、バイク、自転車を新居に持っていく場合の運搬方法、それらの引越しで必要になる手続き、車両引越しの注意点をご紹介します。また、引越しを機に車両を処分する時の方法も併せてご紹介します。

目次

車の引越し

引越し時の車の運搬

車は、引越し業者のトラックに積むことができないので、他の荷物とは別で運ぶことになります。

車の運搬方法
  • ・新居まで自分で運転する
  • ・引越し業者や車両運搬業者に頼む

※引越し業者に車の運搬を頼む場合には、車両輸送に対応している必要がある。

運搬する際の注意点

業者に運搬を依頼する場合は、以下のことに注意。

  • ・車の輸送には、日数がかかり、少なくとも1週間前後はみておく必要がある
  • ・運搬後の傷などでトラブルが起こらないよう、輸送前には傷をチェックし、保証も確認しておく
  • ・車内に荷物がない状態にしておく

※あくまで車を輸送する契約となるため、原則、車内に荷物を入れた状態であずけることはできない。万が一車内の荷物が破損、紛失しても、自己責任となる。

必要な手続き
  • ・運転免許証の住所変更
  • ・車検証の住所変更
  • ・車庫証明の申請
  • ・自動車保険の住所変更
処分方法
  • ・中古車販売店やディーラーで買い取ってもらう
  • ・自分で手続きを行って廃車する

車の運搬は、引越し業者に任せると一番効率がいい

引越し業者を利用するなら、車の運搬も引越し業者に任せるのが楽で安心です。車両輸送に対応している引越し業者では、たいて提携の車両運搬業者に業務を委託しています。専門業者による輸送は安全性が高く、また自分で車両輸送の手配をする必要がないため手間もかかりません。

自動車の引越しを業者に依頼する

自分で車を運ぶ場合は、近距離の引越しまで

自走による車の運搬は、予期せぬトラブルや事故などのリスクがついてまわります。特に、長距離の引越しとなると、さらにリスクが高くなるのでおすすめできません。どうしても、自分で運転して新居まで運びたいという場合でも、自走は近距離の引越しまでにしておきましょう。

自動車を引越し先まで自力で運ぶ

車の引越し手続きは忘れがちなので注意

引越しの際に、つい忘れがちなのが、車に関連する手続きです。特に、車庫証明と車検証は、引越し後15日までに行わなければなりませんので、早めに予定を組んでおきましょう。詳しい手続きの方法については、以下のページをご参照ください。

引越しの際に必要な自動車の5つの手続き

バイクや原付の引越し

引越し時のバイクや原付を運ぶ方法

バイクは車と違い、引越しトラックに積むことができる大きさですが、基本的には車と同様、他の荷物とは別で運びます。

※原付のような小型のものであれば、他の荷物と同じトラックに積んで運ぶ引越し業者も一部あります。

バイク、原付の運搬方法
  • ・新居まで自分で運転する
  • ・自分の車にバイクを積んで運搬する
  • ・引越し業者や車両運搬業者に頼む

※引越し業者にバイクの運搬を頼む場合には、原則、車両輸送に対応している必要がある。

運搬する際の注意点

業者に運搬を依頼する場合は、以下のことに注意。

  • ・車の輸送には、日数がかかり、少なくとも1週間前後はみておく必要がある
  • ・運搬後の傷などでトラブルが起こらないよう、輸送前には傷をチェックし、保証も確認しておく
  • ・ガソリンを抜いておく

業者によって対応は異なるが、バイクや原付は、ガソリン(危険物)を抜いた状態で運搬するのが基本。

必要な手続き
  • ・所轄の陸運局での住所変更手続き(バイク)
  • ・市区町村役所での廃車手続き、および登録手続き(原付)

※原付の場合、同じ市区町村内の引越しであれば、手続き不要。

処分方法
  • ・中古バイク販売店で買い取ってもらう、または引き取ってもらう
  • ・自分で手続きを行って廃車する

バイクの自走による運搬は、できる限り避けた方がいい

バイクも車と同様、近距離の引越しであれば、自走による運搬も可能です。ただ、車の場合、トラックに積めなかった荷物を運べるなど、費用面以外のメリットがありますが、バイクでは費用面以外のメリットが特にありません。

また、引越し当日の天候によっては運転が困難となる、車よりも事故などのリスクが大きいなど、デメリットの方が多くなりがちです。トラブルや事故を避けるためにも、バイクの運搬はできる限り業者に任せるようにしましょう。

※バイクの運搬方法にはいくつかあります。それぞれの運び方の特徴については、以下のページをご参照ください。

バイクの運搬について

バイクの手続きは、引越ししてから15日以内に

引越しに伴うバイク、原付の手続きは、住所を変更してから15日以内に行いましょう。

原付の場合、旧住所の市区町村役場で「廃車手続き」を、新住所の市区町村役場で「登録手続き」を行うのが基本となりますが、新住所の市区町村役場で廃車と登録の手続きを一括で行うことも可能です。ただし、同じ市区町村内で引越しをした場合には、自動的に登録情報が変更されるので、特に手続きは必要ありません。

バイクの場合は、新住所の所轄の陸運局で行います。126cc~250ccのバイク(軽二輪)と、251cc以上のバイク(小型二輪)では、必要になる書類が異なりますので注意しましょう。

自転車の引越し

引越し時の自転車の運搬

自転車は通常、他の荷物と一緒にトラックに積んで運びます。

自転車を運ぶ

自転車の運搬方法
  • ・新居まで自分で運転する
  • ・自分の車に自転車を積んで運ぶ
  • ・他の荷物と一緒にトラックに積んで運ぶ
運搬する際の注意点
  • ・自転車は積むのに場所を取るので、引越しトラックのサイズには余裕が必要
  • ・自転車はたいてい外に置いてあるため、うっかり積み忘れることが多い
必要な手続き
  • ・防犯登録の住所変更

※原付の場合、同じ市区町村内の引越しであれば、手続き不要。

処分方法
  • ・粗大ゴミとして自治体に回収してもらう
  • ・引越し業者に回収してもらう
  • ・自転車販売店で引き取ってもらう
  • ・リサイクルショップで買い取ってもらう、または引き取ってもらう

引越しの見積もり時、自転車の存在を忘れずに伝える

引越し荷物に自転車があると、場合によっては、一回り大きいトラックを用意しなければならないことがあります。引越し業者で見積もりを取る際は、荷物に自転車があることを必ず伝えましょう。

自転車は、寝かせた状態でトラックに積むのが一般的で、自転車の下にも上にも、荷物を積むことができません。無理に荷物を積み込むと、自転車も他の荷物も破損する可能性が高いため、引越し当日に急に自転車の運搬を依頼しても、荷台に充分なスペースがなければ、そのトラックに積んでもらうことはできません。

※積みきれなかった荷物の対応については、引越し業者によって異なります。

自転車の引越しをしたら、防犯登録の変更手続きを忘れずに

自転車の防犯登録は、法令により義務化されています。そして、引越しをした場合には、防犯登録の住所変更手続きが必要です。手続きは、自転車の販売店(自転車防犯登録所)、交番、警察署の生活安全課で行います。

同じ都道府県内で引越しをした場合には、登録内容の変更手続きを、別の都道府県に引越しをした場合には、旧住所で登録抹消を行ってから、新住所で再登録をする手続きを行います。

自転車の手続き

遠方の引越しでは、持っていくより買い換えた方が安い場合がある

シティサイクルと呼ばれるような一般的な自転車の場合、自転車にかかる運搬費よりも安価で購入できることがあります。特に、遠方への引越しでは、自転車を運搬することで引越し費用がかさむ可能性があるため、買い替えも視野に入れておくとよいでしょう。

買い換える場合には、引越しをする前に旧居の自転車を処分します。処分する方法はさまざまですが、処分する前には必ず防犯登録の抹消手続きを行ってください。

自転車の処分について