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引越し荷造りの8つのコツ
引越準備の中で、最も労力を使い大変なのは、荷造りです。引越業者が決まると、梱包資材等がもらえ、荷造りを開始できます。荷物量や、家族構成によって、荷造りに要する時間は変わってきますが、2週間前までには荷造りを始めることをお勧めします。
荷造りを始めるといっても、実際どこから手を付けてよいか分からず、引越間際に慌てるといった話もよく耳にします。ここでは、引越し荷造りのコツを以下の8つのポイントに絞ってご紹介します。荷造りが終わらないと、引越業者の方に迷惑をかけることになります。効率よく早めに荷造りをするために参考にして下さい。
1.荷造りを始める前に、不用品の選別を行っておく
荷造りをスムーズに進めるために、まず荷造り前に、不用品として処分する予定のものを選別しておきます。
この選別は、引越し業者に見積もりを依頼する前に、ある程度行っておくことを、お勧めします。荷物の量によって、必要なトラックや作業員の数が変わると、見積もり額にも影響してきます。引越時に持っていかない者は、その旨業者に伝えておきましょう。
また、いざ荷造りを始める際も、不用品として処分するものが決まっていないと、無駄に荷造り作業をしてしまうことになります。また、荷造りしながら、処分するかどうか考えていると作業が滞ってしまうので、事前に選別しておくことをお勧めします。
不用品の処分は、物によっては日数を要するものもあります。以下の記事を参考に、不用品の選別と処分を早めにすませて下さい。
2.玄関から遠い部屋から取りかかる
荷造りを進める際は、あちこち手を付けるのではなく、部屋ごとに順番を決めて行っていくとスムーズです。荷造りを進める部屋の順番としては、玄関から遠い部屋から取りかかることをお勧めします。
玄関から近い部屋や、普段よく利用するリビング・キッチンなどから進めてしまうと、荷造りを終えた山積みのダンボールが邪魔になります。子供や高齢者がいる場合は、ダンボールにつまずいて怪我をすることも考えられます。 生活に支障の出にくい奥の部屋から、荷造りしていくよう計画して進めてみて下さい。
3.使用頻度の低いものから荷造りしていく
荷造りを進める順番として、もう1つのポイントは、季節物など使用頻度の少ないものから荷造りしていくことです。引越までの生活を想定して、使用しなさそうなものから荷造りしていきます。そうすることで、ダンボールに詰めたものから、再度探し出す等の手間がなくて済みます。使用予定がないもののダンボールはガムテープも貼ってしまい、荷造り完了です。
逆に、引越し間際まで使う可能性のあるものについては、まとめてダンボールに入れて、ガムテープは貼らずにあけておきましょう。
以下、使用頻度が低く、早めから荷造りに取りかかれるものの例です。
- シーズンオフの衣類
- レジャー用品(テント、スキー用品など)
- ストックしてある日用品(洗剤、シャンプーなど)
- 来客用・季節物の食器
- 書籍類
- 趣味の用品 など
4.重いものは小さいダンボールへ、軽いものは大きなダンボールへ詰めていく
荷造りをしていく上で、ダンボールへの入れ方もよく考えて進めて下さい。重要なポイントは以下の通りです。
- 重い荷物 ⇒ 小さいダンボールへ入れる
- 軽い荷物 ⇒ 大きなダンボールへ入れる
引越業者から提供されるダンボールは、大小のサイズ違いのものがある場合が多いです。ただ、ダンボールのサイズによって入れるのに適したものが異なってきますので注意して下さい。
大きいダンボール一杯に書籍類等を詰めてしまうと、重たくなりすぎて、底が抜ける危険性があります。また大きなダンボールに入れても重たくならない衣類等の軽いものを、小さなダンボールに入れてしまうと、ダンボールの個数が増えてしまいます。以下の表を参考に、中身の荷物によって適切なダンボールのサイズを選んで下さい。
大きいダンボール (Mサイズ・120サイズ程度) |
衣類、ぬいぐるみ、タオル など重くならないもの |
---|---|
小さいダンボール (Sサイズ・100サイズ程度) |
書籍、書類、食器、液体類(洗剤、柔軟剤等)、割れもの、CD など |
引越業者別ダンボールのサイズ
ダンボールのサイズごとに適した使い方をご説明しましたが、主な業者の提供しているダンボールサイズをまとめました。利用予定の業者のダンボールについて参考にして下さい。
※単位は全てcm
引越業者 | 大きいサイズ【M~Lサイズ】 (縦×横×奥行き) |
小さいサイズ【Sサイズ】 (縦×横×奥行き) |
---|---|---|
アート引越センター | 35 × 50 × 35 | 35 × 35 × 35 |
サカイ引越センター | 30 × 46 × 33 | 33 × 35 × 32 |
日本通運 | 34.3 × 51.7 × 34.3 | 34.3 × 34.3 × 34.3 |
ハート引越センター | 35 × 49 × 38 | 31 × 39 × 34 |
クロネコヤマト引越センター | 34 × 51 × 33 | 34 × 34 × 33 |
※ダンボールのサイズは変わる場合があります。
大小のダンボール以外にも、引越業者からレンタルできる便利な梱包資材が豊富にあります。 用途にごとに上手に利用すると、引越し作業がスムーズです。
5.新居をイメージして、ダンボールごとに内容と搬入先を書いておく
ダンボールに荷物を入れた後は、荷物の内容や、新居で搬入予定先をダンボールに書いておきます。
記載する際は、ダンボールの側面と上面に書いておくことをお勧めします。こうすることで、引越の作業員の方も、どの部屋に運べばよいか一目で分かります。また、その後の荷ほどきの際も、荷物をあちこち探す必要がなくスムーズです。
搬入先ごとにダンボールを分けるに当たって重要なのは、新居をイメージして荷造りすることです。現在は1つの部屋に収納してある荷物であっても、新居では搬入先が異なる場合もあります。新居での生活をイメージして、搬入先ごとに仕分けした荷造りを心がけて下さい。
以下の表にある5つの記載事項について、ダンボールに書いておくとよいでしょう。
<ダンボールに記載する内容>
記載事項 | 記入例 |
---|---|
1、荷物内容 | 衣類、本、おもちゃ、食器類 など |
2、新居での搬入先 | キッチン、リビング、寝室、子供部屋、玄関 など |
3、注意事項 | ワレモノ、天地無用 など |
4、使用頻度 ※1 | すぐ必要なもの=急 すぐに必要ではないもの=未 など |
5、通し番号 ※2 | 1、2、3、4、… |
※1 使用頻度を記載しておくことで、荷ほどきの際にどの荷物から手を付けるべきかすぐ分かります。
※2 通し番号を付けておくことで、運び込まれた荷物に漏れがないか確認しやすくなります。
ダンボールの内容ごとにカラーテープを使うとより分かりやすい
上記にて、荷物の搬入先等や注意事項を記載しておく必要があるとお伝えしましたが、カラーテープで色分けするとより分かりやすくなります。荷物内容、搬入先等を、全てカラーテープのみで仕分けるのは難しいかもしれませんが、ワレモノ等が一目で分かるのでお勧めです。引越業者によっては、カラーテープを提供してくれる場合もあるようです。
<カラーテープでの仕分け例>
- ワレモノ ⇒ 赤
- すぐ必要なもの ⇒ 黄色
- すぐに使う必要がないもの ⇒ 青 など
6.1~2週間前から計画的に冷蔵庫の中身を消費して、前日には電源を切っておく
家電類は、基本的に引越業者が運搬してくれるので、荷造り段階で必要な作業はほとんどありません。ただ、冷蔵庫については、以下の2点について事前に準備しておく必要があります。
- 1、引越の1~2週間前から、計画的に冷蔵庫の食品を消費しておく
- 2、引越前日に冷蔵庫の電源を切り、『水抜き』と『霜取り』をしておく
残っている食品の量や、家族構成にもよりますが、1~2週間前から計画的に冷蔵庫内の食べ物を消費していくことをお勧めします。冷蔵庫の電源は、引越前日には切っておかなくてはならないため、基本的に冷蔵・冷凍品類は引越先へ持っていけないと思って下さい。 調味料等、どうしても使いきらなかったものに関しては、保冷剤を入れたクーラーボックスを利用して引越先に運ぶとよいでしょう。
そして、引越前日には冷蔵庫のコンセントを抜き、『水抜き』と『霜取り』を行う必要があります。これらを行わないと、輸送中に水漏れして、他の荷物を濡らしてしまう場合があります。忘れずに行うようにして下さい。水抜きと霜取りの方法は以下とおりです。
水抜き | 製氷器に入っている氷や、水受けトレイに溜まっている水を捨てておきます。水受けトレイや水受けタンクの場所は、冷蔵庫によって異なりますので、取扱説明書等で確認して下さい。 |
---|---|
霜取り | 冷蔵庫の電源を切り、ドアを開けておくと冷蔵庫内に付いていた霜が溶け出しますのので、拭き取ります。この際、冷蔵庫の周りや、冷蔵庫内が水浸しになるので、タオル等を引いておくことをお勧めします。 最近の冷蔵庫の場合、霜取り機能が付いている場合もあります。 |
7.貴重品等は手荷物としてまとめておく
最後に貴重品類は、ダンボール類の荷物とは別で、手荷物としてまとめておきます。引越後に貴重品類が紛失していて、トラブルになるケースもありますので、貴重品は必ず自分で持ち運ぶようにして下さい。
貴重品類の量が多い場合などは、スーツケースにまとめて持ち運ぶと、楽に運べるのでお勧めです。貴重品類の例をまとめたので、参考にして荷造りを進めて下さい。
- 現金
- 貯金通帳
- 印鑑
- 貴金属
- 宝飾品
- 鍵(車、新居など)
- クレジットカード
- キャッシュカード
- 小切手
- 株などの有価証券
- パスポート
- 高価な腕時計やバックなどのブランド品
美術品、骨董品などの高価なものは、貴重品運送会社へ依頼する
上記にて、貴重品は必ず自分で持ち運ぶとお伝えしましたが、美術品・骨董品がある場合、自身での運搬は難しいでしょう。引越業者によっては、オプションで依頼できる場合もあるようですが、貴重品運送会社へ依頼するとより安心できるのでお勧めです。どちらに依頼する場合も、補償内容等を良く確認しておくようにして下さい。
<美術品・骨董品などの貴重品運送会社>
8.日常必需品や掃除用品は、引越当日に荷造りする
洗面用具類などの日常必需品と、家財撤去後の掃除に使うもの以外は、当日まで荷造りせずにおいておきます。引越当日まで使うものを荷造りしてしまうと、ダンボール内から探し出すなど手間が発生します。下記のような日常必需品は、引越当日に荷造りするよう計画しておくことをお勧めします。
<引越当日まで使う日常必需品>
- 洗面・入浴道具
- ティシュペーパー
- トイレットペーパー
- 最低限の食器類
- 最低限の調理器具
- 携帯の充電器
- 化粧品
- オムツ等のベビー用品 など
また引越当日、家具・家電類を撤去してみると、普段掃除の行き届いていない部分の埃などが出てきます。すぐに掃除できるよう、下記の最低限の掃除用品は準備しておいて下さい。
<引越当日に使う掃除用品>
- 掃除機
- 雑巾
- ゴミ袋 など
まとめ
8つの荷造りのコツをお伝えしました。コツを押さえて荷造りを進めるのと、やみくもに進めるのでは、作業効率に大きな差が出ます。コツを押さえておくことで、荷造りだけでなく、新居での荷ほどきの際もスムーズになります。また、計画的に進めることで、荷造りが間に合わずに焦ることもないでしょう。 引越しは、荷造りだけでなく、その他の手続などもあり忙しくなりますが、是非上記の8つの荷造りのコツを押さえて、スムーズな引越準備を進めて下さい。