大型家具

引越しでベッドを運ぶ時の作業

ベッドは解体が必要なケースがほとんどです。解体して運び込むときの注意点や解体できない場合のことについて触れています。

引越しでベッドを運ぶ時は解体する

ベッドは基本的に分解して運ぶ

ベッドは、フレーム、ボード、スノコ、脚、マットレスの他、さまざまな部位から構成されています。引越しでベッドを運搬する場合、できる限り分解してから運ぶのが基本です。そして新居では、再び組立てを行います。

分解する一番の理由は、荷台に積み込む際の省スペース化です。また運搬するに当たり、部屋の扉(間口)や階段、廊下、玄関などをスムーズに通過するため、できる限りコンパクトな状態にするという意味もあります。コンパクトな状態で運んだ方が、ベッドに傷が付きにくいというメリットもあります。

ベッドの分解・梱包・組立て作業は、自分でやることに問題はないのですが、引越し業者に依頼するのが無難でしょう。
たとえばパイプ製などの簡素な構造なものであれば、分解・組立てにそれほど手間はかからないかもしれません。ただ木製のベッドで、ネジやボルトをはじめとする細かな部品が数多く用いられているものに関しては、分解・組立てに苦心することがあります。

また、闇雲に分解してしまうと、あとから組立て方法が分からなくなってしまったり、部品を紛失したりする可能性があります。業者に任せるとそういった心配もなくなる上、梱包もしっかりしてもらえるので安心です。

分解のできないベッドはどうやって搬入搬出するか

分解ができないタイプのベッドに関する、搬入や搬出の方法について紹介します。

まず現状の大きさで運搬を行う場合は、それだけで何かにぶつけたり擦ったりするリスクが高まります。ベッドの破損や傷を防ぐために、毛布を丁寧に巻くなどして十分に保護しておく必要があります。

また、旧居並びに新居の双方において、部屋出入口、廊下、階段、玄関、あるいはエレベーターなどの間口・幅について事前に調べておき、搬入・搬出が可能かを確認しておく必要があります。もし間口・幅が狭いなどの理由で運搬できないのであれば、何らかの対策を講じなくてはなりません。

1階の場合は、部屋に窓などがあればそこから搬出入することになります。その際、窓枠などに養生を施してから行います。
2階以上の部屋での搬出入ついては、クレーン装置の利用や手吊りによって、2階の窓やベランダから吊り上げて出し入れする方法が考えられます。こういったケースについては、事前に引越し業者と打ち合わせておく必要があります。

ウォーターベッド

ちなみにウォーターベッドについては、水を抜いた状態にしてから運搬し、新居での設置時に注水します。水抜きや注水の他、ウォーターベッドのメンテナンスなどを行うためには、ある程度の専門知識を要します。

引越し業者に依頼した場合には、引越し業者と提携している専門業者が派遣される可能性があります。引越し業者に対しては、事前にウォーターベッドを移設する旨を伝えておきましょう。

マットレスの扱いについて

ベッドの運搬で最もやっかいなのがマットレスです。マットレスは大きく、重さもあります。ベッド本体のように小さくすることもできないので、梱包や運搬に手間がかかります。

二つ折や三つ折が可能なマットレスは、サイズをそれなりに小さくできるのでまだ扱い易いのですが、全く折り曲げができないタイプのものは運搬に注意が必要です。人の力で運搬する際には、怪我に気をつけて運ばなければなりません。

中には、ひっくり返すこともままならないくらい大きなものや、一人の力では到底動かせない程の重量があるものもあります。こういったマットレスは、玄関を通れない場合やエレベーターに載せて運べないというケースもよくありますので、運搬経路や運搬方法をあらかじめ業者と相談しておきましょう。

引越しの際、扱いが難しいベッドについて

ベッドの中には、運搬時の取り扱いが難しいものもあります。たとえばイケア(IKEA)の製品の一部で、引越しの運搬が困難なものがあるようです。

イケアのベッドは、北欧由来のお洒落で素敵なデザインが魅力です。価格的にもリースナブルでとても人気があります。ただし一度組立ててしまうと、解体が非常に難しいという側面を持っています。これは部品・部位の中に分解が難しいものが多く含まれていることが原因です。

たとえば木ネジを使用している場合、木ネジが木の部位に深く入り込み過ぎると、後から木ネジを抜く事ができず解体ができなくなります。イケアのベッドにはこのような状態がよく見られ、強引に解体するとベッドを破損させてしまう可能性があります。

解体できないベッドは玄関を通すことができないことが多く、結果的にクレーンなどを使った特殊な搬出入の方法をとるか、破損覚悟で解体するかのどちらかを選択するしかありません。

イケアのベッドに限らず、解体が容易にできないベッドは存在します。そうそう買い替えるものではありませんので、購入する際にはしっかり確認することをおすすめします。