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ピアノ引越しの準備
当日までにやっておくべきピアノ引越しの準備について、ポイントをいくつか紹介します。
ピアノの状態を確認しておく
まずはピアノの状態をよく確認することから始めましょう。外観の傷や汚れを確認し、書き留めるなどして記録しておきます。デジタルカメラで写真撮影をしておくと便利です。
これは、運搬後の傷や汚れに関するトラブルを防ぐための作業です。万が一業者が運搬中に傷をつけてしまった場合、記録が証拠になります。逆にもともとあった傷に運搬後まで気付かず、業者がつけたのではないかと疑ってしまうケースも。しっかり準備しておけば、余計なトラブルを回避できます。
ピアノを新居のどこに置くか決める
次に新居のどこにピアノを置くか決めましょう。一般的には新居を決めた段階で、ある程度は決めている場合が多いと思いますが、本当にその場所がふさわしいかを今一度考える機会をつくりましょう。床の強度や防音性能なども含め最適な設置場所について検討してください。
新居に置く場所までの経路を考える
次に運搬経路を考えましょう。引越し当日に運送業者が配慮する事柄ではありますが、どこから入ってどこを通り、どこに置くといった流れを確認すると当日慌てずに済みます。また、運搬の邪魔になりそうな物品をあらかじめ除けておくこともでき、安全な運搬が行えるように気を配ることで事故のリスクも少なくなります。
天候による中止・延期を想定しておく
次に天候による中止・延期に関して確認しましょう。ピアノの運搬は、雨や台風接近時、強風時には中止せざるをえません。安全面の確保が難しいからです。悪天候の時には作業ができないことを理解し、中止・延期の際はどんな対応になるか業者に確認してください。引越し日の前日に天候が芳しくない場合にも、業者に連絡をして打ち合わせするべきです。また支払方法の確認も忘れてはいけません。運送料金は、当日の作業完了後に現金で支払うのが一般的です。現金の用意を忘れずに。ちなみにクレジットカードでの支払いに対応している業者も中にはあるようです。
移設後の調律について
次に移設後の調律についても考えておきましょう。ピアノは移設により音が変わることが多い楽器なので、移設後の調律を念頭に置いてください。業者によっては有料で調律サービスを提供しているケースがあるので、移設後すぐに弾きたい場合にはこういったサービスを利用するのもよいでしょう。
荷作りに関する注意点
ピアノは、精密・繊細な楽器であると共に重量のある物ですので、荷作りを行う際には格別の注意を要します。一般家庭でよく見られるアップライトピアノを例に挙げて、注意点を確認しましょう。
まずピアノ本体を緩衝能力の高い素材で覆い保護する必要があります。保護には主に毛布や専用カバーが使われます。万一傷がついてしまうと、楽器の価値が下がり最悪の場合修理が必要になる可能性も。細心の注意を払っていても、運搬中には多少ぶつけてしまうものですので、その衝撃に備えしっかりと保護します。
鍵盤蓋は運搬中に蓋が開閉してぶつかったり、指を挟みこんで怪我したりすることがあります。こういった事態を防ぐために、養生などで入念に蓋を固定しておきます。ペダルの保護や固定は忘れがちなので注意してください。ペダルは鍵盤と同様に音を奏でる上で重要な役割を担っている大切な部位なので、タオルや専用カバーなどを使用してしっかり保護します。
できる限り梱包も運搬業者におまかせすることをおすすめします。特に本体部分の梱包はプロにまかせた方が楽で安心です。