引越し手続き

固定電話(NTT)の移転手続きと新設工事

黒電話

固定電話の回線を引いている場合は、引越前に移転の手続きを済ませ、引越後に電話回線の新設をしなくてはなりません。契約している通信会社やプランによって、手続は異なりますが、今回は契約者の多いNTTの場合について説明していきます。他の通信会社の場合は、各社ホームページやお客様相談センターへ問い合わせて下さい。

固定電話の電話回線の引越し手続の流れ

まずは、引越しをする際の手続きの流れについて説明します。引越しをする前に、NTTへ連絡をして、引っ越しする旨伝えて、移転手続をする必要があります。この際、引越し先で、電話の使用を開始したい日程を伝え、新居の電話回線が整っていない場合は新設工事の日程を予約します。

手続は引越前のみ必要です。新居では、必要な場合、新設工事をしてもらうことで、固定電話の利用を開始できます。新設工事は、場合によっては立ち会いが必要です。希望日に工事してもらえるよう、移転手続きは早めに済ませておくことをお勧めします。

【引越前】移転手続き

引越し先のNTTに連絡して、引越をする旨を伝え、新居での工事日程を予約する。

【引越後】新設工事

予約していた日程に工事をしてもらい、固定電話の引越し完了。

固定電話の電話回線の移転手続きは引越し先のNTTで

NTTは、NTT東日本とNTT西日本の2つの会社があり、住んでいるエリアによって管轄の会社が決まっています。
引越し前に行う移転手続きの際は、新居のエリアを管轄している会社から手続を行う必要があります。引越前と新居とで、管轄の会社が変わる場合には、手続き先を間違えないように気を付けて下さい。

引越前に行う電話回線の移転手続きの概要

前途した通り、引越前に手続きをしておくことで、現在の電話の使用停止や、新居での使用開始をすることできます。 では、実際に移転手続きをする場合、いつまでにどこに連絡して、手続きすればよいのでしょうか。詳しい概要を以下の表にまとめたので、参考にして下さい。

届出先 引越し先のNTT
※引越し先のエリアを管轄している会社にて、手続をして下さい。
例)NTT東日本エリア→NTT西日本エリアへ引越しの場は、NTT西日本に連絡して移転手続きします。
手続方法

以下の連絡先に連絡して、手続を進めて下さい。
・電話の場合
局番なし 116
(携帯電話・PHSからの場合)
NTT東日本 0120-116-000
NTT西日本 0800-2000116

・インターネットの場合
NTT東日本、NTT西日本の各社ホームページ

代理人 手数料 なし
期限 引越2週間前までには手続しておく
※工事日の予約を取らなくてはならないので、早めに手続して下さい。
インターネットサービスも伏せて利用する場合は、3週間前までにすませることをお勧めします。
必要事項

・現在の電話番号
・電話の契約者名義
・現在の住所と新住所
・工事の希望日(取り外しと、取り付け)
・料金の支払情報(クレジットカード、口座振替、など)

備考 ※電話番号が変わる地域へ引越す場合は、7日以内であれば旧電話番号と、新電話番号の両方を使用することが可能です。
※ADSL等のインターネットサービスも伏せて利用している場合は、同時に手続きできるのでその旨伝えて下さい。

NTT東日本と西日本の管轄エリア

上記にて、住んでいる場所や引越し先により、手続先がNTT東日本または、西日本となることをお伝えしした。管轄のエリアについては以下の表を参照して下さい。

NTT東日本 北海道・東北(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)
甲信越(新潟、山梨、長野)
NTT西日本 北陸(富山、石川、福井)
東海(岐阜、静岡、愛知、三重)
関西(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)
四国(徳島、香川、愛媛、高知)
九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

新居での新設工事の概要

家の模型とLANケーブル

固定電話の移転手続きを済ませて、引っ越しを終えると、次は新居での電話回線の新設工事です。ここでは、新設工事の内容について詳しく説明します。概要を以下の表にまとめたので、参考にして下さい。

立ち会い 工事の内容によっては、作業員の訪問が必要となり、立ち会いが必要です。
費用 約2,000円~10,000円(工事内容による)
所要時間 約30分~1時間30分(電話設備の状況による)
必要書類なもの ・電話機などの通信機器
・本人確認書類(運転免許書、健康保険証、パスポートなど)
工事内容 電話回線の状況によっては、NTTの局内にての工事の為、作業員の訪問はありません。電話線が通っていない場合などは、作業員の方の訪問により、屋内配線を新設するなどの工事が必要です。
作業員の方の訪問がある場合は、モジュラージャック(お部屋の電話線差込口)までの通話試験等があります。当日までに、使用予定の電話機等を準備しておいて下さい。

引越しの際は、基本的に電話番号が変わる

固定電話の子機

引越しをすると多くの場合、電話番号が変わります。
ただ、通信会社の収容局が同じであれば電話番号がかわらないので、近隣での引越しの場合、電話番号が変わらない場合もあります。同一市区町村内であっても、収容局が異なる場合もあり、その場合は電話番号も変わることになります。

事前に、電話番号が変わるかどうか知りたい場合は、NTT東日本・西日本ともに、局番なしの「116」へ電話をして確認して下さい。間違い電話を防ぐためにも、電話番号が変わった場合は、早めに知人へ知らせるようにして下さい。

旧電話番号にて、電話番号変更のアナウンスを流すことができる

引っ越しをすると多くの場合、電話番号が変わるとお伝えしましたが、NTTには、無料で新しい電話番号をアナウンスしてもらえるサービスがあります。

旧電話番号に電話がかかってきたら希望日の期日から3ヶ月間、自動音声で新しい電話番号をアナウンスしてくれるので、相手方に伝えることができます。電話番号が変わった旨を伝えきれていない場合は、利用しておくと便利です。

申し込み方法は、局番なしの「116」へ電話するか、またはNTT東日本・西日本の各社ホームページから申し込みできます。NTT以外の通信会社にも、同様のサービスを行っている場合がありますので、必要な際は問い合わせてみて下さい。