家電

引越し時に家電購入にかかる平均の金額

【一人暮らし編】

単身での引越し時に、家電製品を新しく揃える場合、どのくらいの費用がかかるのかの平均・目安について紹介します。

家電購入にかかる費用

生活必需品的な家電

日常生活に最低限必要な家電としては、炊事、洗濯、掃除に関するものが挙げられます。一般的には、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、掃除機、洗濯機などが必要です。

そこで電器通販サイトが提供している、一人暮らし用の「家電セット」を参考にしてみましょう。「家電セット」に選ばれている家電は、標準的な仕様・機能の商品であると考えられます。また一人暮らしを始めるには、十分な機能でしょう。

具体的には、次のような金額となります。

テレビ 安価なものでは、19型のハイビジョン液晶テレビが、20,000円程度で手に入ります。録画機器を購入する場合には、ブルーレイレコーダーが35,000円程度で購入可能です。
エアコン 5~9畳用の省エネ機能が装備されたエアコンが35,000円ほどで購入できます。一人暮らしの部屋を1DKと想定した場合、能力的には十分対応できるでしょう。なお、設置工事費などの経費は別途となります。
パソコン ノートパソコンの場合、11.6インチや15.6インチの製品が3万円台で購入可能です。ただしパソコンは、スペックやモデルの新旧、インストールされているソフトによって価格が大きく異なります。
照明器具 照明器具 シーリングライト、ペンダントライトに関わらず、6,000円前後から10,000円までで購入可能です。

【カップル編】

新婚やカップルが、引越しをして新居を構える際に家電を購入するとしたら、実際にはどれくらいの費用が掛かっているのか、その平均値などをご紹介します。

全国の新婚カップルを対象にして行われた調査によると、新生活準備にかかった物品購入等の費用は、全国平均で約88万円だそうです。

新生活準備にかかった家電購入金額

その内、平均で約35万円を家電製品の購入に要しています。つまり、準備費用の約40%が家電購入に充てられているということです。あくまで「平均」ですので35万円以上を使ったカップルもいれば平均以下の費用で抑えたカップルもいる訳ですが、その金額・割合を見てみると最も多いのが10~20万円未満で全体の20%強を占めています。

家電製品に費やした金額

次に多いのが20~30万円未満で全体の約17%を占め、さらに、30~40万円未満(約14%)、40~60万円未満(約12%弱)と続きます。以上のことから全カップルの50%以上が、平均値35万円前後の費用をかけて家電を準備していることが分かります。

近い価格帯に集中している要因として、大手家電量販店の全国展開及びネット通販の普及があります。現代では全国どの地域に住んでいても、同様の価格での家電購入が可能となりました。

また、100万円以上を費やしたカップルが約5%、20万円未満で抑えたカップルが30%強という結果となっており、大きな金額の幅が見られます。これには家電の選び方の違いや、購入品数の違いが関係するものと考えられます。たとえば、旧居で使用していた家電を使い続けたり、中古の家電を購入したりといったものです。

ちなみに、どの種類の家電を購入したかについては、冷蔵庫が最も多く、続いて、照明器具、洗濯機、掃除機、エアコンと続きます。

【3人以上の家族編】

3人以上の家族で引越しをする際、家電購入に充てる費用については、単身の引越しや新婚カップルの引越しと比較すると少ない傾向にあります。

単身や新婚カップルの引越しは、「就職・進学・結婚」など、今までとは異なった環境に身を置いた、新しい生活をスタートさせるための引越しです。気分を一新する目的の人もいれば、新居での生活に合わせた家電が必要になる人もいます。必然的に新しい家電を購入するケースが多くなります。

例えば、生まれて初めて親元から離れ一人暮らしを始める人には、一通りの生活家電が必要になります。同居していたカップルが結婚を機に新居へ移り、同時に家具や家電も一新するといったこともあるでしょう。

一方家族での引越しの場合は、基本的には現在の生活の継続であり、家族構成が変わらないことがほとんどです。別段、家電を新しく買い替える必要性はありません。むしろ引越しにかかる費用を抑えるために、寿命や故障で本当に買い替えが必要な家電以外は使い続けるでしょう。

ただ、いざ新居に越してみると「せっかくだから新しい家にマッチした家電を取り揃えたい」「この機会に欲しかった家電を買いたい」といった心理が働くことも事実です。実際に購入するか否かは別として、「引越し」というイベントにおいては、家電の購入意欲が高まる傾向にあるのは確かなようです。