家電

冷蔵庫の引越しに必要な準備

冷蔵庫の引越し準備

冷蔵庫を動かす前にやっておかなければならない事をご紹介しています。
具体的には以下についてご案内しています。

中身の対処

引越しで冷蔵庫を運ぶ場合、中に食品を入れたまま運搬をする事はできません。事前に整理しておく必要があります。冷蔵庫の中には、食品、飲料、調味料などがありますが、使い切るもの・別に保管して新居へ運ぶもの・捨てるものに分けて考える必要があります。できれば、引越しの数日前には使い切ってしまうのが理想です。

食料品は1ヶ月程前から計画的に購入し、大量の保存は控えましょう。1週間前からはその日に必要なものだけを購入するようにします。どうしても使い切れない食品も出てくると思いますが、そういった場合にはクーラーボックスや発泡スチロールで運搬できる食材もあります。引越し業者が食品運搬用のクーラーボックスなどを用意してくれる場合もあります。

食材の中には運搬に向かないものもありますので、もったいなくても捨てなくてはなりません。たとえば冷凍食品は運搬できそうに思いますが、冷凍状態を保ちながらの引越しが難しいため、生モノと同様に使いきることが原則です。

調味料については容器から漏れる懸念があるので、使い切るか捨てるのが基本です。どうしても運びたいというのであれば、しっかりと封をして新聞紙や緩衝材で包みます。さらにビニール袋に入れて中身が漏れるのを防ぎます。梱包はダンボールでも大丈夫ですが、運搬中に破損しないよう十分に配慮した詰め方にしましょう。特にガラス製容器に入った調味料は要注意です。

食品や調味料などを処分する場合、「生もの、ビン類、ペットボトル」などを捨てる事となりますが、地域によって決められた収集日がありますのでルールに従ってください。引越し日と収集日のスケジュールをよく確認し、捨て忘れてしまったと言うことがないようにしましょう。引越し業者は家庭ゴミを処分することができません。

冷蔵庫の電源を抜く

冷蔵庫を運ぶ場合、事前にプラグをコンセントから抜く必要がありますが、一番いいタイミングは引越しの当日の1日前です。当日の運搬直前になって慌ててプラグをコンセントから抜くような事は避けなければなりません。

その理由は、冷蔵庫内を空にすることや、空になった冷蔵庫の中を掃除するための時間を設けるという意味合いもありますが、大切なポイントは霜取りや水抜きの作業です。

冷蔵庫内部は、冷温・冷気によって霜が発生しやすい状態になっています。製氷スペースに水があれば、もちろん氷が作られます。霜や氷はすなわち「水」が冷蔵庫に残っている状態で運搬すると、引越しの作業に支障が生じるケースがあります。

どんなに遅くとも、引越し作業開始の8~10時間前にはコンセントを抜いておくようにしましょう。

冷蔵庫の霜取り

冷蔵庫の霜取りについてご紹介します。ファン式の冷蔵庫の場合は、自動的に霜取りを行う機能が装備されているので、基本的には霜は発生しません。ただし、稀に霜がつく場合もあります。直冷式の冷蔵庫には通常、手動で霜取りを行える機能があるので、手動で霜取りを行います。

霜取り機能が装備されていない冷蔵庫については、次の要領で作業しましょう。

はじめに電源コンセントを抜いて、冷蔵庫のドアを開き、しばらく放置します。その間に洗面器やバケツ、雑巾やタオルを用意しておきましょう。時間の経過に従って冷蔵庫内に張り付いた氷が解け、剥がれやすくなるので手で氷を剥がしていきます。

剥がした氷は洗面器やバケツへいれ、冷蔵庫内に付着した水分はタオルや雑巾で拭き取ります。また外部へ水が漏れ出てくる事もあるので、必要に応じてタオルなどを敷いて水濡れ対策をします。霜を取り除き、水分を拭き取ったら霜取りは完了です。

冷蔵庫の水抜き

冷蔵庫の水抜きとは、「水受けトレイ・蒸発皿・水受け用タンク」といった箇所に溜まった水を捨てることです。

水受けトレイなどの位置は冷蔵庫の仕様によって異なりますが、基本的に冷蔵庫本体の下部にあります。トレイタイプは本体底部、タンクタイプは本体裏側に設置されている場合がほとんどです。このトレイやタンクに溜まった水を捨てるだけなのですが、水を捨てるのは電源が抜かれ霜取りが終わった後がベストです。

引越し業者を利用して冷蔵庫を運ぶ場合、スタッフが水抜きをしてくれることがあります。あらかじめ冷蔵庫の水抜き作業をしてもらえるか、業者に確認しておくとよいでしょう。スタッフに水抜きを頼めないのであれば、事前に自分で済ませておきます。その際は引越し日の前日、霜取りが終わったら水を捨てましょう。

冷蔵庫の霜取りや水抜きが必要な理由

冷蔵庫を運ぶ際、霜取りや水抜きは必ずやらなければなりません。その大きな理由は、運搬中に冷蔵庫から水が漏れ出て周囲を濡らす可能性があるからです。

冷蔵庫は電源を抜いた状態で放置すると、霜や氷が解けて冷蔵庫の外部に水が漏れ出します。運び出す前に水漏れが発生した場合は床が水浸しに。トラックの荷台で水漏れが発生した場合は他の荷物や荷台そのものが濡れてしまいます。

拭けば済む程度ならよいのですが、書籍や家電製品が濡れてしまうと汚損・故障の原因になります。

また、トラックの荷台そのものに水濡れが及んだ場合には、引越し業者に清掃などの手間を掛ける事になります。場合によっては、業者の器具・機器に損傷を与えるかもしれません。最悪の場合、引越し業者に清掃費や弁償費用を求められる可能性も十分考えられます。

水が少し漏れるくらい、と安易に考えず、するべき作業はしっかり済ませておきましょう。