家電

引越し後にテレビが映らない

引越し後、テレビが正常に映らない場合があります。その主な原因と対処法について紹介します。

引越し後にテレビが映らない時の原因と対処法

設置・接続上の不備がないか確認する

代表的なケースとしては、電源コードが差し込まれていない、端子接続・配線が正常に行われていない、アンテナの接続に不備がある、といったことが考えられます。まずは設置・接続に間違いがないかを確認しましょう。

配線は、DVDやブルーレイなどのAV機器を接続していると複雑になり、接続間違いや接続忘れが起こりやすくなります。もし接続・配線が正常であるにもかかわらず映らない場合は、ケーブル自体に接触不良や損傷などの問題がある可能性があります。ケーブルに原因がある場合は、新しいものに交換することで解決できます。

またB-CASカードが正常に挿入されていないというケースもよくあります。案外見落としがちで、たとえばカードをさす向きが逆になっていることに気付かない、といったことも多いようです。地上デジタル放送を視聴するためには、B-CASカードが必須です。カードが正しく挿入されていないとエラーになります。カードが挿入されているかの確認はもちろんですが、正しい向きであるかも確認してください。

設定上の問題がないか確認する

アナログ、BS、CS、ビデオなどの設定がなされている場合、地デジを視聴できませんので、設定変更を行います。また「放送区域」が異なる地域から転居した場合、新居の放送区域に応じた「チャンネル設定の変更」を行う必要が生じます。遠方から引っ越してきた際に起こりやすい問題です。機種によっては簡単にチャンネル設定できる機能がついていますので、説明書を確認しておきましょう。

設置や設定に問題がないなら電波に問題があるかも

上記のケースに該当しない場合、電波の受信状況や環境に原因がある可能性があります。テレビが正常な映像を受信し表示するには、適切な受信レベル(電波の強さ)が必要です。たとえば建物・構造物・植栽などによる妨害、電車の通過、クレーン装置の旋回、天候などが原因で、電波障害が発生することがあります。電波障害によって受信レベルが低下し、画像が乱れたり映らなかったりという現象が起こります。逆に、受信する電波が強すぎても同様のトラブルが起こります。

こういった場合は必要に応じて、ブースターやアッテネーターなどの機器を使い電波の強さを調整することで解決することができます。専門知識が必要となる場合がほとんどですので、専門業者に相談することをおすすめします。

また、ケーブルや光テレビなどによる視聴システムが原因である可能性が考えられる場合には、その保守管理業者へ対処を依頼する事になります。ちなみに分譲マンションの場合は、まず管理組合・管理会社へ相談するのがよいでしょう。賃貸の集合住宅においては、大家さんもしくは管理会社へ相談して対処してもらうことになります。

テレビの設置方法

引越し先でテレビを設置するにはどうすればよいでしょうか。今回は地デジ対応テレビの設置方法について説明します。

通常、建物内に設置されているテレビの接続口は、電源部分と電波受信部分に分かれています。電源はともかく、テレビの接続口は全ての部屋にあるとは限らないので、事前にどの部屋にあるのかを確認しておきましょう。電源と電波受信それぞれの差し込み口にコードを繋げていきます。コードは当然、テレビ側にも繋げます。電源はそのままで構いませんが、電波のコードを繋ぐ際はテレビ側に注意してください。UHFと記載された方に繋がないとテレビを見ることができません。

もう一つある接続口はBSあるいはCS放送用の接続口になります。BSやCS放送を見る場合はこちらもつなぎますが、建物にアンテナが設置されていなければ視聴できません。アンテナがない場合に自分で取り付けることになりますが、設置可能な環境であるか確認することを怠らないようにて下さい。

また、ビデオやDVDなどの再生機能がついている機器は、それらの配線も一緒に行いましょう。双方の差し込み口を間違えないよう、よく確認しながら接続して下さい。

配線は、テレビそのものの配置も考えた上で行います。床もしくは安定した台の上に設置して下さい。配線コードが何本もある場合は、どのコードをどこに接続するのか、事前に札を付けて区別できるようにしておきます。引越し前に配線されている状態の写真を撮っておくと、よりスムーズに配線作業を行うことができます。