家電

引越しの際、新しく家電を購入するときの注意点

引越しに合わせて新しく家電を購入する方は多いでしょう。ここでは、購入するタイミングは引越し前と引越し後どちらがいいのか、また、購入する際のチェックポイントについてご案内しています。

新しく家電を購入するときの注意点

家電を購入するタイミング

引越しを機に家電を購入する場合、引越しする前に揃えるのがいいのか、それとも引っ越しした後に揃えるのがいいのか、案外人によって意見が分かれるようです。

引越し前に家電を買い揃えたいと考える人は、「引越し後、忙しくて購入する暇がない」「新規購入時に古い家電を買い取ってもらえ、お得な上に処分の手間が省ける」といった理由があるようです。また、親元から離れて初めて一人暮らしをするといった人からは「地元で親と一緒に探せてよい」という意見もありました。

逆に引越し後に家電を買い揃えたいという人は、「新居をまだ把握しきれていない」「せっかく買ったのに置けなかったら困る」「生活をして初めて必要だと言うことが分かった」といった理由から、引越し後の家電購入になったようです。

それぞれにメリットがあり、基本的には自分の好きなタイミングで家電を購入すればよいのですが、一般的にはどちらのタイミングがよいのでしょうか。

引越し後の購入が望ましい

引越しを機に新しい家電を購入する場合、どちらかというと引越し後の購入がよいでしょう。その理由は、引越し先の環境をしっかり把握した上で購入するのが望ましいからです。

せっかく購入した家電をいざ配置しようとしたら、予定の場所に置けなかった、それどころか玄関から搬入できずクレーン車が必要になった、といったことが起こらないとも限りません。少なくとも設置予定のスペースを正確に測った上で家電を選べば失敗も少なくなります。

引越し先の物件を決める際、実地見学をする方は多いと思いますが、そこで確認できるのはあくまで誰も住んでいない状態の部屋です。具体的な家電の配置をイメージするのは難しいでしょう。ましてや、実地見学をしないで決めた場合は尚更です。

また、元の住居から運び入れる家財道具との兼ね合いも考慮しなければいけません。元の住居の家財を一通り配置したあとで、残りのスペースにあう家電を選ぶ方が、デメリットは少ないのです。先にイメージだけで揃えてしまうと、あとで大きさが違っていた場合に返品や交換で思わぬコストを発生させてしまう可能性もあります。

コスト面でもう一つメリットをご紹介すると、引越しの運搬費節約です。引越し前に家電を揃えてしまうとすべての家電を運搬する必要がありますが、買い換える予定の家電を処分してしまえば運ばなくて済み、その分引越し代を抑えられる可能性があります。引越しの荷物は必要最低限にするのがベストです。

家電購入時のチェックポイント

引越しを機に家電を購入する事がありますが、その際にチェックすべき項目について紹介します。

必要な家電であるか確認する

新居での新生活に必要な家電か、よく確認します。日々の生活の中で、本当に使うもの、メリットがあるものだけを購入しましょう。たとえば、モップやコロコロを使って床掃除を済ませている人が、最新のサイクロン式の掃除機を購入したとしても、結局使わず、邪魔なだけになるかもしれません。

また、こまごまとした便利グッズのような家電も、購入直後しか使わないことが多いようです。

購入リストを作成する

なんとなく手当たり次第、気に入ったものを購入してしまうと、最終的にお金が足りなくなり本当に必要な家電が買えなくなるといった事態を招くこともあります。あらかじめ欲しい家電のリストを作成し、予算内で納められるかなどを検討しておくべきでしょう。

部屋の寸法や家電のサイズを確認しておく

新居の部屋の寸法を確認し、購入予定の家電のサイズも調べ、部屋に設置する際のレイアウトについて考えておきます。特に大型家電については、新居に置いても問題無い大きさか、しっかり確認することが重要です。

新居のドアや窓、集合住宅では、共用廊下、階段、エレベーターなどの幅を測っておきましょう。大型家電の搬入経路を確認しておくと確実です。たとえば、洗濯機置き場の設置には問題ないサイズのものを選んでも、洗濯機置き場へ運ぶ途中のドアの幅が狭く、扉を一度外さないと搬入できない、というようなケースも実際にあります。

販売店の店頭やカタログで見るのと、実際に部屋に置いた場合とでは印象が異なる可能性があることも覚えておきましょう。

家電の周波数に注意する

日本国内は、電力会社によって電気の周波数が異なっています。おおまかに分けると、東日本地方が50Hz地区で西日本地方が60Hz、そして中部地方(中部電力供給地区)が50Hzと60Hzの混在です。これに合わせ家電製品も、50Hz対応、60Hz対応、50/60Hz対応の3通りの製品があります。

多くの家電については、周波数が異なる地区へ引っ越しても使用できますが、扇風機や掃除機の他、一部の家電については性能の低下や支障が生じる恐れがあります。電子レンジ、洗濯機、ステレオなど、一部の家電で周波数が変わると使用できなくなるものがあります。

旧居地域と新居地域とで周波数が異なる場合には、新居の地域内で家電の購入をしましょう。