家電

引越し後、洗濯機を取り付ける

洗濯機を設置する

洗濯機の設置について

洗濯機の設置場所についてですが、ほとんどの住宅では、洗濯機を設置するスペースがあらかじめ確保されています。また、蛇口についても洗濯機置き場の壁に設置されているものは横水栓などの給水ホースの接続に適したタイプのものが設置されており、設置位置的にも多数の洗濯機の機種に対応可能な壁の位置となっている場合が多いので、設置場所自体にはあまり困る事はないでしょう。

ただし、室内に置く場合については防水パン(洗濯機パン)が設置されている事が基本となります。一般的な防水パンはPP(ポリプロピレン)樹脂製で一定の防水性や耐久性を有しており、洗濯機の設置に大変適しています。マンション、アパート等の集合住宅はあらかじめ防水パンが設置されている場合が多いでしょう。

また、引越し移設において新居に防水パンがない場合には新たに用意する必要があります。防水パンは色々なタイプの商品が販売されているので、自分の所有する洗濯機に適した商品を選ぶ事となります。

防止パンの上に洗濯機を据え付ける際には、洗濯機が正常に動作するために水平になるように置く事が基本であり、状態に応じて脚の高さを調節するなどしてがたつきのない安定した設置状態になるようにします。なお、壁にぴったりとくっつけて置くのは好ましくなく、壁とは適切な距離を置いて据え付けるようにします。

給水ホースの取り付け方

防止パンの上に正常な設置を行った後、次はホースの取り付けを行う事となります。給水ホースの場合、まず蛇口側については蛇口に水栓接ぎ手を取り付けて接続を行います。水栓接ぎ手は洗濯機購入時に同梱されている部品ですが、紛失・破損が発生した際には新たに用意する必要が生じます。

ちなみに賃貸マンション等では前の居住者が使用していた水栓継ぎ手が蛇口に設置されたままである事がたまにありますが、自分の洗濯機や給水ホースに対応しているとは限らないのでそれについては使用しないようにします。

蛇口(水栓接ぎ手)とのつなぎ方については、ホース側のスライダーという部位を引き下げながら蛇口の継ぎ手にしっかりと差込みます。ロックレバーが蛇口側の接ぎ手に引っ掛かり、カチン(パチン)といった音がすれば差込みは完了です。

また、洗濯機本体側については本体の接続口に袋ナットを締め付けて接続を実施します。ホースの緩み、ぐらつき、折れ曲がりなどが発生しないように気をつけながらつなぎます。

なお、ある程度ホースの長さに余裕があるのかを確認しておく事が大切です。なぜなら、長さに余裕がない状態では洗濯機を使用した際に水流や振動などでホースや接ぎ手が外れてしまう可能性があるからです。仮にはずれてしまうと周囲が水浸しになると共に、洗濯機を傷めてしまう事になるかもしれません。ですので、ホースの長さを確認して余裕が足りないのであれば延長ホースを用意するなどして対応する必要があります。

排水ホースの取り付け方

排水ホースは基本的に引越しで取り外すことはしませんが、外れて新しく購入した場合のためにご紹介します。

排水ホースの取り付けについては、防水パンの排水口にホースの先端部分を差し込む事となります。ぐらつきが見られるなど抜ける懸念がある場合には、防水テープを巻くなどして補強を行います。また、折れ曲がったりしているとスムーズな排水の障害となるので、注意してセッティングを行います。

ちなみに、防水パンの排水口の位置と洗濯機の排水ホースとの関係をよく考える必要があります。例えばホースの長さが足りない場合には、別に排水ホース(パイプ)や部品等を用意して接続しないといけないケースも有り得ます。

以上で基本的な洗濯機の設置やホース等の取り付けは完了ですが、洗濯機の電源を入れるに当たっては、もう一つやっておかなければいけない事があります。それは、アース(接地)を取る事です。法令上規定されている事項であり、漏電事故を防止するためにもアースは必要です。具体的にはアース線をコンセントのアース端子に接続する事となります。